BNN設立の趣旨

紛争や貧困、そして環境等の諸問題という形で絶え間なく立ち現れる苦の現実。ここにあって人と人との顔が見える関係を基に、苦を共に担い、慈しみを実践しようとする多くの仏教者がいます。また、様々な民族・宗教・文化の違いを超えて理解し合おう、尊重し合おうとする仏教系NGOの取り組みがあります。それは仏教の教える「縁起」の世界観の顕現とも言えましょう。

1980年代より、インドシナ難民やアフリカ飢餓への救援活動等を契機に、日本の国際協力NGO活動は活発化し、団体数も増加しました。その中にはいわゆる仏教NGOと呼ばれるものも多く数えられます。布施するものとされるものがまったく平等であるとする仏教精神を背景とする活動は、キリスト教などを基盤とする欧米のNGOとは質を異にした活動様式を生み、大きな評価を得ています。

その成果をより有意義に活用すべく、ここに仏教NGOのネットワークを構築することといたしました。各団体や個人が、規模の大小や活動分野・地域の別こそあれ、お互いの経験を共有しあい、それぞれの経験に学ぶことは自身の活動をより発展させる上で欠かせないことです。また、自分の活動が抱える悩みは、先人が同じく悩み、克服してきた例であることも少なくありません。さらに、各団体や個人をネットワークすることで仏教者の社会活動を世間にアピールし、新たな活動者が生まれることが期待されます。

本ネットワークは仏教NGOの相互の交流を通じて、各活動の発展を促進するとともに、活動に関わる多くのいのちが本当に輝く社会の実現をめざして参ります。